2010年09月15日

水無田気流 VS 米光一成

「水の無い田、光る米」
同化Pプレゼンツ トークバトル 「米光一成 VS水無田気流」
http://mizunonaita-hikarukome.blogspot.com/

久しぶりにクドウ君と会って、一緒に変なイベントにいってきました。
内容はリンク先の説明を読んでください。

水無田気流さん…二年ほど前に読んだ新書の著者だということは知っていました。
社会学者で詩人、気になる存在でした。

黒山もこもこ、抜けたら荒野  デフレ世代の憂鬱と希望 (光文社新書)黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望 (光文社新書)
著者:水無田 気流
販売元:光文社
発売日:2008-01-17
おすすめ度:3.5
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しかし、イベントでの水無田気流さんは想像の遥か上をいっていました。

水無田気流
Twitterに残したメモ書きをずらっと書きます。

1.貨幣の基本を説明。
エンデの遺言
福祉的再分配について
2.近代市民社会(J.ハーバーマス)の考え…公的領域•経済領域•私的領域
3.問い でも、必ず「合意」が導き出されるはずという前提がヤバくね?それこそが「権力」じゃない?
4.近代化と貨幣と自由、ついでに孤独
水無田「自由と孤独は表裏一体」
水無田「日本人は仕事以外のつながりがない人が多い。」
5.労働とはなにか?
6.信仰が貨幣に変換
8.自我も感情も労働する
水無田「感情はブライベートなもの」
9.日本型雇用慣行の繁栄と崩壊
10.クリエイティブクラスの台頭
技術、才能、寛容性…やっと希望の話!インコ編集長につながる話。
11.孤立が枯渇へ
12.解体したのは何?
13 不安なニッポンの私
14.幸福のパラドックス
15.愛って何?
16.西欧の「愛」概念

以上の内容を一時間半ノンストップでプレゼン、というか講義をした水無田気流さん。
めくるめく知の世界、水無田さんのトークは官能的ですらありました。
「10.クリエイティブクラスの台頭」あたりから、いま僕がやろうとしているインコ編集長の仕事と水無田さんの話が一本の線でつながり、自分は間違ってなかったことを確信したのでした。

つづいて、米光一成さんのターン。
米光さんのライフはもうゼロかと思いきや、さすがは「ぷよぷよ」を開発したゲーム作家(と書きつつ、僕は「ぷよぷよ」をやったことがない。いっしょに行ったクドウ君は大学時代、彼女と「ぷよぷよ」のやりすぎで留年したそうだ。)、独自の予言を語りはじめました。

米光一成
以下、Twitterに書いたメモ。

米光予言1 上司と入社式とTVがなくなる
米光予言2 義務教育とマスコミと宮崎駿がなくなる
米光予言3 お金と労働と競争がなくなる
米光予言4 国と戦争と父さんがなくなる
水無田「米光予言、結論的にいうと無理」
米光予言5 なくなることがなくなる

うろ覚えのメモなので、違うことを言っていたかもしれません。
話が噛み合ってない、まるでコントのよう、二人の論点がちがいすぎる…会場のだれもがそう思ったでしょう。しかし、米光さんは和製ジョン・レノンとして米光流の「イマジン」を歌っていたのだから、そもそも話など噛み合うはずがないのです。

先日、丸田祥三さんのイベントの感想をツイートしました。

昨晩のネイキッドロフト「盗作かもしれない」(丸田祥三、切通理作、枡野浩一)…1本の番組を作るためタレントに何百万円ものギャラを払ってるバラエティの数倍おもしろいよ!ドキュメンタリーとドラマとバラエティが混在したカオストークライブ!http://ustre.am/:B54v


キーワードは“過剰”
過剰なひとが集まって何か行動をおこすと、危険な化学反応をおこして爆発、周囲の人たちは爆風に巻き込まれるだけ。
その場でなにかを考える隙など与えてくれないのです。

トークバトルが終わった後の質問コーナーから始まった寸劇、水無田さんのポエトリーディングに流れこむ展開は圧巻。
飯田和敏さんの演出に惚れ惚れ(飯田さんはカッコイイ)。

トークライブの模様はユーストリーミングに録画されているのでぜひ。






で、なにが書きたかったかといいますと、

僕は水無田気流さんの大ファンになりました!ということです(どーん)

tai_kichi_ro at 07:06│Comments(2)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by 深川岳志   2010年09月15日 12:30
5 イベント、記録係をしていた私は、言葉が耳から手に抜けていく感覚でした。一時間でよくあれほどの情報量が放たれたものだと感心します。朗読は染みました。詩集、買えばよかったなー。

「黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望」、いま読んでます。非常に面白い、というか、共感しまくり。世代的にはデフレ世代ではないけど、私自身はずっとデフレ的生活だったので……。

米光予言は、もう一度どこかでしっかり聞きたいな!
2. Posted by ヘアヌード   2011年07月05日 12:40
ヘアヌードは奥が深いもの。エロさだけを追求したヘアーヌードもあれば芸術性を重視したヘアーヌードまで多種多様

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