2007年09月05日

妻が待つ

オータイニュース
9/5のオータイニュース
オータイニュース連載小説「妻が待つ」第一回
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ふらりと立ち寄った新宿3丁目の飲み屋にその女はいた。

「マスター、お客さん。とりあえずナマチュー」

かなり酔った様子のその女は勝手に僕のナマチューを注文する。
とりあえずナマチューが飲みたかった僕は特にその女の注文を否定することもなくカウンターに座った。
ナマチューが運ばれて来るとその女は自分のグラスを片手に僕の隣に腰をおろした。

「あたい、マキ。踊り子やってるの、乾杯」

“ルンバで来ればルンバで踊り、ジルバで来ればジルバで踊れ”
僕の大好きな格言が頭をよぎる。

「おいら、タイ。演歌歌手してます、乾杯」

三時間ほどマキと酒を飲んだ。
いかに踊り子という仕事が大変か。
話題の大半はマキの苦労話だった。
終電が近づいてきたのでマスターに勘定を頼んだ。
マキはまだ話し足りないようだったが、明日は新曲のレコーディング。
しっかりと睡眠をとって万全の体調でのぞみたかった。

「そろそろ帰ります。妻が待っているので」

席を立とうとしたその時、マキが叫び声をあげた。

「妻が待つ? あんた旦那か、旦那なのか。旦那がナンダ? ねえ、あんた、旦那ってナンダ?あんた、旦那ってなんなのよぉ、旦那って…あたいの旦那なんて!」

叫び声が止んだ瞬間、マキはその場に倒れた。

(つづく)
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検索さんいらっしゃい
「検索さん」とはYahoo!やgoogle検索から拙ブログに訪れてきた人のことをいう。

9/5の検索さん

「トリカブト 抽出」
物騒な検索さん。
何を目論んでいるのかわかりませんが、思いとどまってください。

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新宿
台風が近づいている。
うまく進路を辿ってくれれば直撃の可能性も。
しかし、予報では台風のピークは深夜。

「緑の豆」でコーヒー豆を買う。
いつもはビターブレンドを頼んでいるが、ディライトブレンドを注文。
「ビターじゃないんですか?」と店員さんに驚かれる。

夕方、青山一丁目で打合せ。
実験的なプロジェクト。
ビジネスとして成り立つか分からないが少しおもしろそう。
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TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeをきく。
テーマは「ひと夏の思い出」

小学校一年生から大学までラグビーをしていた。
夏の思い出と言われてパッと頭に浮かぶのは夏の練習と合宿。
ダッシュ、ダッシュの毎日。
この先、あんなに一所懸命走ることは、余程の非常事態(たとえば津波襲来)以外にはたぶんないだろう。

ラグビー少年・鯛吉郎
ラグビー少年1
ラグビー少年2

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サイレント・ギター
夜、クラシックギターの練習。
練習曲は“Serenata Espanola(スペイン・セレナーデ)”
ホアキン・マラッツのピアノ組曲「スペインの印象」の中の一曲。
フランシス・ターレガがギター用に編曲している。
とても美しい曲だが、指使いが難しすぎて挫折。

歌の練習に切り替える。
新曲「ワカメ慕情」の作詞。

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この記事へのコメント

1. Posted by きりぎりす。   2007年09月07日 10:20
久しぶりです。
元気でやってますか?

あいかわらず、粋ですねぇ。
2. Posted by たかぎ鯛吉郎   2007年09月08日 16:04
◎きりぎりすさん

粋にぼちぼち元気ですよー。
ブログ拝見しています。
睡眠時間削ってでもレコーディングしたいです。


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